ネットワーク ライセンス レポートログ解析ツール
- 1 ダウンロード
- 2 ネットワーク ライセンス レポート ログ解析ツールの使用方法
- 2.1 インストール
- 2.2 使用方法
- 2.2.1 起動
- 2.2.2 解析結果の出力
- 2.2.3 解析結果の例
- 2.2.3.1 種別で「ユーザー」「ホスト」「ユーザー@ホスト」を指定したとき
- 2.2.3.2 種別で「製品(最大同時使用ライセンス数)」を指定したとき
- 2.2.3.3 種別で「製品(拒否数)」を指定したとき
- 2.2.4 レポート ログの分割
- 2.2.4.1 rlmutil.exe を使用してレポート ログを分割する方法
ダウンロード
ネットワーク ライセンス レポートログ解析ツール (Version 2.2.0.0)
ネットワーク ライセンス レポート ログ解析ツールの使用方法
インストール
インストールは必要ありません。
LogCheckNeo.exe を任意のフォルダに置き、ダブルクリックすることにより実行されます。
※ .NET Framework 4.0以上がインストールされている必要があります。
使用方法
起動
LogCheckNeo.exe を任意のフォルダに置きます。
LogCheckNeo.exe をダブルクリックすると起動されます。
解析結果の出力
以下の手順で解析結果を出力します。
解析を行うレポート ログを選択します。
① ライセンス サーバーの以下のフォルダにあるログファイル(report.log)を任意のフォルダにコピーします。
C:\ProgramData\Ares NLM\log
※ Windowsの既定の設定ではC:\ProgramDataフォルダは隠しフォルダになっていますので注意してください。
Windowsエクスプローラーのフォルダ名を手入力できる場所に%ALLUSERSPROFILE%と入力してEnterキーを押してC:\ProgramDataフォルダを表示させることもできます。
② [選択] ボタンをクリックしてログファイルを選択し [開く] ボタンをクリック または マウス左ボタンでログファイルを掴み、リストボックス内にドラッグアンドドロップしてリストにログファイルを追加します。または
※ 複数のサーバーのログ ファイルを選択することもできます。
③ [ログファイル読込] ボタンをクリックします。読込中は、処理状況をプログレスバーで表示します。
※ 異なるサーバーのログ ファイルを読込した場合、ダイアログ内のサーバー名に「○○他」と表示されます。
読み込まれたレポート ログ内の開始日と終了日がダイアログ内のログ期間に表示されます。種別を選択します。
※ ユーザー
ユーザー名(Windowsのログイン名)ごとの使用時間の解析を行います。
※ ホストホスト名(コンピューター名)ごとの使用時間の解析を行います。
※ ユーザー@ホスト
ユーザー名とホスト名の組み合わせごとの使用時間の解析を行います。
※ 製品(最大同時使用ライセンス数)
製品ごとの最大同時使用ライセンス数の解析を行います。
※ 製品(拒否数)
製品ごとのライセンスの発行が拒否された回数の解析を行います。
【しきい値とは】
例えば同じユーザーが短期間に連続で10回拒否された場合も、10人のユーザーが1回ずつ拒否された場合も結果が10となると、実際にどれぐらいのライセンスが足りなくなっているかを判断することが難しくなります。
しきい値を指定すると、拒否されたユーザーの初回の拒否時刻を記憶し、その時刻からしきい値の分を加算した時刻内は、同じユーザーが何度拒否されても1回とカウントします。
例えば、Aさんが10時40分35秒に拒否された場合、10時40分35秒に1回拒否とカウントされ、下記の時刻内はカウントされません。
カウントしない時刻…10時40分35秒以上~10時41分35秒未満
10時41分35秒からカウントを再開します。
単位を選択します。
※ 種別が「ユーザー」「ホスト」「ユーザー@ホスト」の場合は「時間」は選択できません。期間を指定します。
※ ログ ファイル読込時に開始日・終了日が期間にデフォルト値として入ります。※ テキストボックス内の期間を直接変更または カレンダーで変更をします。
出力ファイルを指定します。
※ ログ ファイルに複数の製品の情報があるとき、全製品を同じファイルに書き出すか、製品別に異なるファイルに書き出すかを指定します。
出力ファイルの少数桁数を指定します。
※ 種別が「ユーザー」「ホスト」「ユーザー@ホスト」の場合の表示時間に適用されます。
[選択] ボタンをクリック または リストボックス内に直接入力し、ログ集計ファイルの出力先を設定します。
[ログファイル集計出力] ボタンをクリックします。
集計中は、処理状況をプログレスバーで表示します。※ 集計後、次回から前回指定したフォルダがデフォルト値になります。
解析結果の例
種別で「ユーザー」「ホスト」「ユーザー@ホスト」を指定したとき
※ ユーザー毎の使用時間(単位:時間)が表示され、一番右に指定期間の合計使用時間が表示されます。
種別で「製品(最大同時使用ライセンス数)」を指定したとき
※ 指定した単位ごとの最大同時使用ライセンス数が表示されます。
※ 一番右に指定した期間内での最大値が表示されます。
※ 製品名に表示される内容として以下のようなものがあります。
gde_1136@ALL : JDraf 2014 ~ 2016
gde_272@ALL : ARES Standard 2017 以降
gde_1747@ALL : ARES Commander 2018 以降
gde_74424 : Maps for ARES Commander
gde_74427 : BIM Navigator
gde_74423 : UNDET Point Cloud Plugin
gde_74422 : ARES Render Plugin
種別で「製品(拒否数)」を指定したとき
※ 指定した単位ごとの拒否されたライセンス数が表示されます。
※ 一番右に拒否された合計が表示されます。
※ 製品名に表示される内容として以下のようなものがあります。
gde_272@13.00 : ARES Standard 2017
gde_272@14.00 : ARES Standard 2018
gde_272@15.00 : ARES Standard 2019
gde_272@16.00 : ARES Standard 2020
gde_272@17.00 : ARES Standard 2022
gde_1747@14.00 : ARES Commander 2018
gde_1747@15.00 : ARES Commander 2019
gde_1747@16.00 : ARES Commander 2020
gde_1747@17.00 : ARES Commander 2022
※ 理由の列には拒否された理由を示す以下の値が表示されます。(-22がライセンス数が上限に達したときの値です。)
Value | Meaning |
-1 | No authorization for product |
-2 | Authorization is for another ISV |
-3 | Authorization has expired |
-4 | Wrong host for authorization |
-5 | Bad key in authorization |
-6 | Requested version not supported |
-7 | bad date format - not permanent or dd-mm-yy |
-8 | checkout request for too many licenses |
-9 | No license auth supplied to call |
-10 | On excludeall list |
-11 | On feature exclude list |
-12 | Not on the includeall list |
-13 | Not on the feature include list |
-14 | Request would go over license MAX |
-15 | License (rlm)removed by server |
-16 | Unexpected response from server |
-17 | Error communicating with server |
-18 | License server doesn't support this |
-19 | No license handle |
-20 | Server closed connection |
-21 | No heartbeat response received |
-22 | All licenses in use |
-23 | No hostid on uncounted license |
-24 | License timed out by server |
-25 | In queue for license |
-26 | License syntax error |
-27 | Roam time exceeds maximum |
-28 | Server does not know this license handle |
-29 | On roam exclude list |
-30 | Not on the roam include list |
-31 | Too many licenses roaming already |
-32 | License expires before roam period ends |
-33 | Problem with roam file |
-34 | Cannot check out rlm_roam license |
-35 | Wrong platform for client |
-36 | Wrong timezone for client |
-37 | License start date in the future |
-38 | time() call failure |
-39 | Request goes over license soft_limit |
-40 | Clock setback detected |
-41 | Bad parameter to rlm_checkout() call |
-42 | Roam operations not allowed on failover server |
-43 | bad hostname in license file or port@host |
-44 | Application is inactive |
-45 | User is not on the named-user list |
-46 | Terminal server/remote desktop disabled |
レポート ログの分割
レポート ログのサイズが大きくなると解析処理に時間がかかるようになります。
rlmutil.exe を使用すると、レポート ログを分割することができます。
rlmutil.exe を使用してレポート ログを分割する方法
ライセンス サーバーにて以下の手順を行うことにより、レポート ログを分割することができます。
Windowsの [スタート] をクリックし「プログラムとファイルの検索」のところにcmdと入力してEnterキーを押します。(コマンド プロンプトが開かれます。)
以下を入力してEnterキーを押します。
<64ビット版OSの場合>
cd “C:\Program Files (x86)\Graebert GmbH\Network License Manager\BIN”
<32ビット版OSの場合>
cd “C:\Program Files\Graebert GmbH\Network License Manager\BIN”以下のいずれかの方法で新しいレポート ログを作成します。
rlmutil.exe rlmnewlog graebert <ファイル名> -c <ライセンス ファイル><例>
rlmutil.exe rlmnewlog graebert "C:\ProgramData\Ares NLM\log\201404.log" -c "C:\ProgramData\Ares NLM\n0.lic"rlmutil.exe rlmnewlog graebert <ファイル名> -c <ポート番号>@<ホスト名>
<例>
rlmutil.exe rlmnewlog graebert "C:\ProgramData\Ares NLM\log\201404.log" -c 2700@nlmserverrlmutil.exe rlmnewlog graebert <ファイル名> -c <ポート番号>@<IPアドレス>
<例>
rlmutil.exe rlmnewlog graebert "C:\ProgramData\Ares NLM\log\201404.log" -c 2700@192.168.0.1※ 「renaming old graebert report log to <ファイル名> - are you sure? [y/n]:」と聞かれたらYを入力します。
–q をつけると「renaming old graebert report log to <ファイル名> - are you sure? [y/n]:」と聞かれることなくrlmutil.exeが実行されます。ただし、エラーがあった場合エラーメッセージも表示されません。
<例>
rlmutil.exe rlmnewlog graebert "C:\ProgramData\Ares NLM\log\201404.log" -c 2700@nlmserver -q
※ 現在のレポート ログ(report.log)が <ファイル名> で指定した名前に変更され、新たにreport.logが作成されます。
このとき、<ファイル名> で指定したファイルが既に存在すると「Error in reportlog rename」と表示されエラーとなりますので、存在しないファイル名を指定してください。
【参考】
以下にレポート ログを分割するバッチの例を示します。
※ 64ビットOSでの例となります。32ビットOSの場合は「C:\Program Files (x86)」の部分を「C:\Program Files」に変更してください。
※ 2700@NLMSERVERのNLMSERVERはライセンス サーバーのホスト名になります。実際に実行するサーバーのホスト名に変更してください。
※ このバッチを実行するとレポート ログが分割され、C:\ProgramData\Ares NLM\logフォルダの下にOldLogsというフォルダが作成され、その中に<日付>_<時間>.log(例:20150115_141450.log)というファイルが作成されます。
REM ===============================
REM 古いログファイル用のフォルダ名を設定
set OldLogFolderName=C:\ProgramData\Ares NLM\log\OldLogs
REM 古いログファイル用のフォルダの作成
IF NOT EXIST "%OldLogFolderName%" (
mkdir "%OldLogFolderName%"
)
REM ファイル名を設定
set FName=%DATE:~-10,4%%DATE:~-5,2%%DATE:~-2%_%TIME:~0,2%%TIME:~3,2%%TIME:~6,2%
REM ログファイルの分割を実行
cd "C:\Program Files (x86)\Graebert GmbH\Network License Manager\BIN"
rlmutil.exe rlmnewlog graebert "%OldLogFolderName%\%FName%.log" -c 2700@NLMSERVER -q
REM ===============================