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AutoCADとARES Commanderの機能比較
ARES CommanderとAutoCADや他のCADソフトウェアを比較するには、どうすればよいですか?
インターネットを見て回ると、たびたび機能の一覧と緑のチェックマークが載った比較表を見つけることでしょう。しかし、そのような表は、顧客が知りたい根本的な疑問に対し、効果的に答えるには乏しいのが実情です。
このようなベンチマークは、AutoCADの代替品がまだAutoCADより顕著に遅れを取っていた頃、おそらく10~20年前には役に立っていました。昨今では、ARES Commanderなどの優れたAutoCAD代替品のほとんどは、完全にAutoCADに取って代わることができます。
ですので、質問はもはや、「何が欠けているか?」ではなく、「ARES Commanderは、AutoCADや他のAutoCAD代替品とどのように区別できるのか?」ということにあります。
完全なベンチマークを作成するには、数十枚にも及ぶページ数が必要で、読んだり更新したりすることが困難になるでしょう。
1,2ページしかないベンチマークでは、コマンドの大多数が無視され、CADベンダーの宣伝販売のみを強調したチラシ程度に留まってしまいます。
ですので、当社はこういった比較表の提供をやめました。代わりに、より包括的且つ詳細な方法で、それぞれのソリューションの強みと弱みを取り上げた記事を下記にご案内致します。皆様がよく知った上で選択できるよう、本記事がお役に立てたら幸いです。
AutoCADでの作業経験が既にある場合は、ARES Commanderもお試しいただけたら、自身の見解を得られるかと思います:
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1. AutoCADファイルとの最高レベルの互換性と容易な移行
長所と短所に入る前に、AutoCADからARES Commanderへの移行について、安心できる根本的な特徴についてご紹介します。:
1.1 ARES Commanderは、AutoCADとの高い互換性を提供しています。
両CADソフトウェアとも、同じDWGファイルフォーマットを使っています。変換する必要がないので、ARES CommanderとAutoCADユーザー間でファイルが共有される際、データの損失はありません。
DXF、DWSや、ctb、.stb、.shx、.mln、.dim、.pcx(AutoCADではpc3)といった設定ファイルを含むその他のファイルフォーマットは、両ソフトウェアにおいてサポートされています。
両ソフトウェアでは、DGNファイルのインポートや添付、PDFへのエクスポート、そして、PDFからDWGに戻す変換も可能です。
AutoCADに対するn°1オルタナティブ
Graebert のCAD技術は、AutoCADに続き二番目に大きなインストールベースとなっています。数百万もの専門家が、ARES搭載のCADソフトウェアで作業しています。
これには、例えば、日本の5大建設グループのうちの3社(大林組、竹中工務店、大成建設)も含まれています。また、ARES Commanderは、14か国語に対応しています。
=> CADでの40年を超える Graebert のヒストリーについて、詳しく読む:
容易な切り替え
AutoCADを熟知しているユーザーは、ARES Commanderに即座に切り替えることが可能です。追加のトレーニングは必要ありません。
AutoCADから移行するユーザーは、同じキーボードのショートカットに加え、コマンドが違う際に、ARESのコマンドと一致するよう定義されたエイリアスが定められたコマンドを使うこともできます。ユーザーインターフェースはかなり同じで、AutoCADから来るユーザー向けの切り替えを円滑に進めるための、オルタナティブなリボンワークスペース、”CAD General”を最近追加しました。CAD経験のない、初心者向けのマニュアルもご用意しております。
2. 結局のところ、AutoCADは、ARES Commanderよりどういった点で優れていますか?
注記:これらの議論は、完全版AutoCADに対してのみ当てはまりますが、以下の機能を含んでいない、AutoCAD LTについては当てはまりません。
AutoCADは強固なソリューションです。公平に見て、AutoCADの有利な点は3つあります。:
2.1 AutoCADには、特殊なCADツールセットがあります。
現在、AutoCADのサブスクリプションには、AutoCAD Electrical、AutoCAD Architecture、AutoCAD MEP、その他業種向けソフトへのアクセスが含まれています。
2Dメカニカル設計に興味がある場合、代わりに ARES Mechanicalを挙げられるかもしれません。Graebert には、Esri社のArcGIS Onlineとの相乗効果で作業できるCADパッケージを探している、GISユーザー向けに開発した、ARES Mapもあります。
2.2 AutoCADには、より幅広い第三者アドオンのエコシステムがあります。
Lisp、Visual Lisp、C++を使って自身の業務を社内で展開している場合、ソースコードのわずかな修正、もしくは修正すら無い状態で、簡単にARESに移行することができます。
しかし、AutoCAD向けに利用可能な豊富なアドオンのカタログもあり、開発者がARES向けのバージョンを作らない限り、それらの大半はARES Commanderでは機能しません。結果的に、お客様のユーザーが、特定のプラグインを必要不可欠としている場合は、ARESへの切り替えにあたり制限が生じます。
注記:大多数のユーザーは、アドオンのないAutoCADスタンドアロンで作業しているので、この影響は通常は限定的です。
Graebert は、リアルタイムレンダリング、3D点群、Architecture、Electrical、HVACといった多様なニーズ向けに、多くの第三者プラグインも提供しています。
2.3 AutoCADには、より進歩した3D機能があります。
ARES Commanderには、ダッソーシステムズ社のACIS 3Dソリッドモデラー搭載の、3Dソリッドモデル機能一式が含まれています。しかしながら、AutoCADは、例えば、IGESとSTEPファイルのインポートおよびエクスポート能力のある3Dにおいて、より先を行っています。
注記:3Dで頻繁に作業しているユーザーは、Inventor、Solidworks、Rhino、Revit、ArchiCADなどのソリューションでの作業を好むでしょう。なぜなら、3Dモデリングでは、アセンブリ、スマート3Dオブジェクト、パラメトリックツールでの異なるアプローチを必要とするからです。DWGフォーマットとAutoCADは、ほとんど2D製図に照準を定めています。
しかしながら、比較したいということであれば、ARES Commanderの3Dソリッドモデリング機能についての動画シリーズをご覧ください。:
最後に重要な質問ですが、ARES Commanderは、AutoCADやその他AutoCAD代替品より、どういった点で優れていますか?
3.1 ビジネスモデルとライセンス供与
AutoCADの販売は、サブスクリプションのみとなっています(1年のライセンス期間後、毎年更新)。Autodesk社は、永久ライセンスの販売を止め、最近ではネットワークライセンスの販売も止めると決定しました。
ARES Commanderでは、非常に柔軟な購入方法をご用意しており、また、AutoCADに比べて費用は大変安価です。(地域にもよりますが、しばしば6分の1ほどの価格):
a) ライセンスの種類: 永久ライセンスを購入できます。ネットワークライセンスや、1年または3年の期間ライセンス(サブスクリプション)もあります。
b) アップグレードおよびサブスクリプション更新: 各永久ライセンスには、無料で1年のサブスクリプション(メンテナンス)が含まれています。サブスクリプションの更新が毎年必要でない場合は、何年か経った後でも、いつでもアップグレードを購入できます。
c) 複数のコンピューターから作業可能: ユーザーは、事実上、どのコンピューターからでも作業することが可能となる、Graebert のログインアカウントとパスワードを取得します。ライセンスはユーザーに従い、同一ユーザーは最大同時に2台のコンピューターで作業することができ、各デバイスでログイン・ログアウトをしなくて済みます。(例:オフィスにあるPC1台と出先にあるノートパソコン1台)。もちろん、ユーザーは、最初に使った2台のコンピューターのうちいずれかをログアウトすれば、他のコンピューターで作業することができるようになります。
3.2 ARESは、とても優れたコラボレーションによる、最新のDWG編集を提供します。
AutoCADの機能に取って代わる従来の機能に加え、生産性とコラボレーションの大幅な改善のために、Graebert は研究開発に大規模な投資をしています。
a) AutoCADには無い、さらなる生産的機能
最も頻繁に使われるコマンドを用いて、より速く容易に作業することができます。下記のリンクをクリックすると、動画をご覧になれます。:
パワートリム, 寸法パレット, クイック修正, マウスジェスチャー, 警告フローティングパレット
b) AutoCADには無い、その他の高度な機能
- BIM機能: ARES Commanderでは、クラス最高のDWG図面を用いたBIMプロジェクトをドキュメント化するための、ベストソリューションになるという野望があります。下記のリンクをクリックすると、動画をご覧になれます。:
BIMナビゲーター : IFCとRVTファイルのインポートおよびフィルター - BIMオブジェクトのプロパティの読み込み - BIMデータの表やエクセルへの抽出
- Maps機能: ジオリファレンスでの衛星画像やストリートマップを含む専門的な Maps(サブスクリプション継続が必要)
c) コラボレーションの改善に、モバイルとクラウドを活用した最新のDWG編集
オフィスにいるユーザーと現場などリモートで作業しているユーザー間でのワークフロー
その他の動画も見る:
表示専用リンクのURLによる図面共有
One Drive, Google Drive, Box, Dropboxや、WebDAVを介したプライベートインターネットサービスとのファイル同期
マークアップとコメント付けのコラボレーション機能
より詳しく - Graebert とAutodesk社のクラウド型CADシステムの比較方法について読む:
3.3 大口アカウントに対する実現可能なカスタマイズ
ユーザー数が100以上を想定している場合は、当社のエンタープライズ向けARESの機能について興味を持たれるかもしれません。当社のイノベーションもさることながら、大口アカウントで異なる重要な点は、ARESをカスタマイズする能力があるということです。以下のような事例があります。:
a) マイクロソフト社のActive Directoryフェデレーションサービス(ADFS)など、第三者のシングルサインオン(SSO)技術により、ユーザー認証することができます。ユーザーは、Graebert アカウントを使う代わりに、このソリューションを用いて、当社製品にログインすることができます。
b) 自身のファイルストレージシステムとの統合:管理組織(Admins)では、ユーザーが、ローカルファイルサーバー(WebDAVプロトコル経由)を含め、どのストレージを使うべきか、または、Google Drive、Box、Dropbox、OneDrive for Businessなどへのアクセスを確保すべきかを定義することができます。
c) 組織の必須要件に準じたセキュリティ強化のために、特定機能でのユーザー権限を制限することができます。:いくつかの機能を無効にすることが可能です。
本記事がお役に立てれば幸いです。
Kind regards,
Cédric Desbordes
Graebert | www.graebert.com