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印刷時「注釈尺度と印刷尺度はイコールではありません」とメッセージが出る

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ARES Commander 2018/2019/2020
ARES Standard 2018/2019/2020

印刷時にこのようなメッセージが出てきます。

何故出てくるのでしょうか?

 

このメッセージは図面で設定されている現在の注釈尺度と印刷設定での印刷尺度が異なっていると表示されます。

【注釈尺度】

 

【印刷尺度】

 

異尺度対応のエンティティを使用していない場合には気にする必要はありませんので
「注釈尺度と印刷尺度はイコールではありません。続行しますか」のメッセージに対し「はい」を選択してください。

では、異尺度対応のエンティティを使用している場合、このメッセージを無視することにより、どのような不都合なことがあるのでしょうか。

通常、印刷時5mmの文字高さになるように作図したい場合は
1/1の縮尺で印刷するのであれば、モデル空間に5mmの高さの文字を書けば5mmで印刷されますし、
1/100の縮尺で印刷するのであれば、モデル空間に5×100=500mmの高さの文字を書けば5mmで印刷されます。

しかし、異尺度対応エンティティは、注釈尺度を設定することにより大きさが自動で変更されます。

【異尺度対応の文字スタイルを作成した場合】
異尺度対応の文字スタイルは、印刷時の文字高さを設定する箇所があります。
高さ5mmに印刷するように設定するとします。
そのスタイルを使用してモデル空間に1/1の注釈尺度で文字を書けば5mmの文字高さで作図されます。
1/100の注釈尺度で文字を書けば500mmの文字高さで作図されます。

1/100の注釈尺度で作図した 500mmの文字高さの文字を印刷するとき、5mmの文字高さになるように印刷したいのであれば印刷尺度は1/100にするのが普通です。
そこで、印刷尺度を1/50にしてしまったとしたら・・・
注釈尺度に合わせて文字の高さを変えて印刷時に5mmになるようにしているのに、注釈尺度と印刷尺度が違ってしまったら文字高さが5mmにならなくなってしまいます。
そこで異尺度対応エンティティに対してのメッセージとして「注釈尺度と印刷尺度はイコールではありません」と表示がされるようになっています。

異尺度対応エンティティの作成方法は「異尺度対応マルチ引出線の作成方法」をご参照ください。

 

異尺度対応オブジェクト メッセージ 印刷